【灘の昼ごはん362食目】蒸し料理ひのき「蒸し豚もやし定食」

小学生の頃、近所にモヤシを作っている家があった。家庭菜園レベルではなく大量に作っていたいわばもやし農家だ。周辺は六甲山の伏流水が湧く場所で豆腐屋などもあり、湧き水を利用した小さな産業だったのであろう。おそらく井戸に豆を浸して栽培していたのだと思う。路地の奥のアジトのような民家でひっそりとモヤシを作っていることが不思議で、一度その製造工程を見てみたかったが震災で跡形も無くなってしまった。せいろで蒸されたジューシーな厚切りの豚バラの下に隠れているモヤシを見てふとそんなことを思い出した。

蒸し料理ひのき「蒸し豚もやし定食」
●場所
神戸市灘区水道筋6丁目
●本日の昼食
蒸し豚もやし、ご飯、汁物、香の物
680円


【灘の昼ごはん361食目】Logic「昔カレー」

今から100年前、日本初の山茶屋カレーを供した「登六庵」の1913年レシピが「昔(いにしえ)カレー」として限定復活。鶏ミンチとジャガイモがごろり。茶店近くでとれた山菜も入れたそうでヤマ飯感が盛り上がる。売り切れ御免。

Logic「昔カレー」
●場所
神戸市灘区水道筋1丁目
●本日の昼食
昔カレー、玉子、サラダ、コーヒー
900円


第12期灘大学募集

灘のまちを知り、楽しく学ぶ講座「第12期灘大学」が開講します。灘大学は街がキャンパスです。様々なジャンル、視点から灘のまちを再発見する講座やガイドウォークを通して、今まで知らなかった灘と出会ってください。

16nadauniv

●受講料
全6講座 「灘百選の会」会員 1,500円 非会員 3,000円
※受講料は第一回目の会場にてお支払いください
※受講料の払い戻しはできません

●申込方法
・メールで
住所、氏名、電話番号、灘百選の会の会員・非会員を記入の上件名に
「灘大学入学希望」と明記し下記までお申し込みください。
nadaku@office.city.kobe.lg.jp
・区役所で
灘区役所4F「灘百選の会」事務局(まちづくり課内)にある
申込書に必要事項を記入のうえお申し込みください。


●主催・問い合わせ

「灘百選の会」事務局 TEL:078-843-7001(内線223)


バクオン東灘貨物駅(ナダタマアーカイブス)

写真
2016年3月26日に東灘貨物駅跡に開業するJR摩耶駅

神戸の町の音として、昔から「船の汽笛」なんてよくいわれます。
いわゆる「エキゾチック」っつうやつですか?
「プオー プイプイプイ」なんていったりするんですよね。
そりゃあ、私も小さい頃たま~~~に家族で元町なんかいったり
したときにゃあ大変でした。
まず昼飯。母と父のトンカツ戦争勃発。
母「今日は『武蔵』の海老かつにしよ」
父「いや今日は『呂路』や」
母「ケンイチは『武蔵』がええのに」
父「いや…今日は『呂路』や!」
私「・・・・(どっちでもええ)」

もとい、話が少しそれました。
とにかくどっちか行ったあと、何故かメリケン波止場に散歩に行っ
ていました。そこで「プオー プイプイプイ」でした。
ナダクミンの私にとっては「プオー プイプイプイ」はやはり元町
や三宮へ行く、ちょいよそ行きのハレの音でした。

では、普段使いの灘の「ケ」の音ってなんでしょう?
真っ赤に染まる敏馬の空をバックに、ガード下に潜んでいたナダコ
ウモリがうれしそうにダンスを始める灘の夕暮れ。

「ガガガガチャ!ガチャ!ガチャ~~ン!(チャ~ンチャ~ン…)」

神戸製鋼の煙突をも震わせ、天上寺の鐘も共鳴し、海星のマリア様
も思わず耳を塞ぎ、灘浜のテンコチも失禁してしまうといわれる
あのナダゾチックで灘っ子の腹に染入る爆音。
どこから聞こえてくるかというと…

JR灘駅と六甲道駅の間に「東灘貨物駅」というのがあるのはご存知
でしょうか?以前「なぜ灘区にあるのに東灘貨物駅というのか問題」
でも話題になった駅です。この駅の歴史は古く明治37年に「灘
信号所」として開設されました。その後大正6年に西灘村、西郷町
の有志の熱意が受けられられ旅客専用駅「灘駅」として格上げされ
ました。その時駅がちょいと西(現在の灘駅)に移動し、従来の灘
信号所は新しくできた灘駅の東だから東灘駅(貨物専用駅)とされ
ました。
東灘区民の方、このあたりで「その話納得いかない(ドン!)」
って感じになりませんか?
さっさと神戸市に編入された灘区、ごねて編入が遅れ灘区の東に
なったから東灘区。いっしょですよね~。
いっそ住吉駅を灘駅にしとくべきでしたね~。
残念でしたね~。

話がまたそれてしまいました。

そんな東灘区みたいな東灘貨物駅は神戸港方面にのびる臨港線の
分岐駅として地味に機能しています。
そこで毎日派手に行なわれていたのが
「ガガガガガチャガチャガチャ~~ン」の爆音です。
本線上の貨物を神戸港方面へ移送させるため、貨物列車を編成しな
おす時に貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と
貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と
貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と
貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と
貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と
貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と貨物車と…貨物車が50両ばか
りぶつかりあう音なのです。夕方になると、遠くの方からあの
「ガガガガガチャガチャガチャ~~ン」がやってくるのです。文字
だとうまく表現きませんが、ドミノ倒し的といいますか、伝言ゲー
ム的といいますか、都賀川(大石川)あたりから西に向かって爆音
が走り抜けるのです。ちょうど腹が減ったところに響くその爆音は、
灘っ子にとっては空腹に轟く時鐘であり、もうすぐご飯の知らせで
あります。
「腹がグー、貨物がガガガチャガチャガチャ~~ン」
中田ダイマルラケットの漫才のように毎日繰り替えされる儀式なの
です。

かつてはヨーロッパ行きの客船の乗客を神戸港へと運ぶ「ボート
トレイン」も通った東灘貨物駅
市バスのバス停もあった東灘貨物駅
王子動物園の動物達を下ろした東灘貨物駅
貨物列車がいっぱい止まっていた東灘貨物駅
重油臭かった東灘貨物駅
電車から見てもどこが駅かわからない東灘貨物駅
照明灯がとっても明るい東灘貨物駅

それでいつもレールが光っている東灘貨物駅
…なんだか森本レオの『母さんの歌』みたいになってしまいました
が、そんな大好きな東灘貨物駅から港へと伸びるあのノンビリとした、
臨港線も廃止されると聞きました。

あの爆音が聞こえなくなって何年経つのでしょう。いや今でも聞こ
えているのかもしれませんが、大人になって聞こえなくなってしま
ったのかもしれません。(それはありうる)

みなさんもどうぞたまには街に(遠く灘を離れた方は記憶の中の灘の
街に)耳をすませて見てください。
忘れていたあの街の音が聞こえてくるかもしれませんよ。

今日耳をすませば、上空には報道ヘリの爆音。
震災から7年経ちました。

(naddis020120-113 ナダソニック10「バクオン東灘貨物駅」2002.1.20より)


2016/3/5(土)第11期灘大学vol.6「灘文学~灘風文筆生活のススメ」

15灘風文筆生活

3月の灘大学最終講義は文学枠。灘がいかに文筆生活に適している街か…今乗りに乗っている灘区在住の二人のライターが語るトークサロンです。(サイン本の販売あり)

●日時
2016年3月5日(土)10:00〜12:00

●会場
9:45古本屋ワールドエンズ・ガーデン

●受講料
500円(灘大学生は無料)
※受講料は会場にてお支払いください

●申込方法
・メールで
住所、氏名、電話番号、灘百選の会の会員・非会員を記入の上件名に
「第6回灘大学係」と明記し下記までお申し込みください。
nadaku@office.city.kobe.lg.jp

●主催・問い合わせ
「灘百選の会」事務局 TEL:078-843-7001(内線223)

●ゲスト
西岡 研介さん
1967年、大阪市生まれ。元神戸新聞記者。「噂の真相」「週刊文春」「週刊現代」を経て、フリーランスに。2008年に『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真相』で講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『襲撃 中田カウスの1000日戦争』、共著に『ふたつの震災』など。灘区在住。

松本 創さん
1970年、大阪府生まれ。神戸新聞記者を経て、現在はフリーランスのライター・編集者。関西を拠点に、政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆。著書に『日本人のひたむきな生き方』『誰が「橋下徹」をつくったか』、共著に『ふたつの震災』など。灘区在住。


2016/2/13(土)第11期灘大学vol.5「灘経済学~1980年代阪急六甲トーク」

15阪急六甲

2月の灘大学は、1980年代、折からの女子大生ブームもあって華やいでいた阪急六甲北側の坂道周辺の少し懐かしい街話トークセッション。貴重な資料や映像を見ながらあの頃を振り返ります。

●日時
2016年2月13日(土)10:00〜12:00

●会場
9:45神戸学生青年センター

●受講料
500円(灘大学生は無料)
※受講料は会場にてお支払いください

●申込方法
・メールで
住所、氏名、電話番号、灘百選の会の会員・非会員を記入の上件名に
「第5回灘大学係」と明記し下記までお申し込みください。
nadaku@office.city.kobe.lg.jp

●主催・問い合わせ
「灘百選の会」事務局 TEL:078-843-7001(内線223)


2016/1/16(土)第11期灘大学vol.4「蔵出し!灘アーカイブス」

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1月は恒例の「蔵出し!灘アーカイブス」です。今年は灘区南部で撮影された貴重な古写真のスライドショー。教室は灘の老舗「樽正」。なんと試食付です!(先着50名)

●日時
2016年1月16日(土)10:00〜12:00

●集合
9:45樽正本店

●受講料
500円(灘大学生は無料)
※受講料は会場にてお支払いください
※灘大学入学申込み済みの方は年間受講料をお支払いください

●主催・問い合わせ
「灘百選の会」事務局 TEL:078-843-7001(内線223)


【灘の昼ごはん360食目】チキンバターマサラ「Bセット」

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灘区を地層的に見ると高尾通〜国玉通あたりに、まるでカレールーに浮いたギーの様にうっすらと「インド層」がある。かつて摩耶山から流れ出す聖水「マーヤヤーマ」が山麓で湧き出し、そこにインド人が居住し、灘区〜旧葺合区独特の「高所性インド集落」を形成していった。やがて彼らはトーガガワ流域を南下、シノーハラ公園でしばしばネイティブナダクミンとグランドの取り合いで衝突した(俗に言う印ナ紛争)。ターバンを巻いた彼らは攻撃的なナダクミンに反撃せず「お母ちゃんに言うたるからな〜」という予想外の言葉を繰り返しながら非暴力抵抗を貫いた。「灘山の手インド層」に昨年末新しい店がオープンした。メニュー名そのまま店名にしてしまったようなストレートさが意表をつく「チキンバターマサラ」のドアを開けた。同じくインド層にあったパンチの効いたカレーとインド人マスターが印象的な伝説の店「Desi Chai」に通じるモダンインド感がうれしい(そう、いかにもインド感苦手なんです)。ランチメニューの中から店名と同じチキンバターマサラのセットを注文すると、ターバンではなくベースボールキャップを被った若い店長が大きなナンと鮮やかなオレンジ色のカレーを運んできた。一口食べると印ナ紛争の切ない思い出が脳裏をよぎった。戦い途中で靴ひもがほどけたインド人少年兵のちょっと傾いたターバンと「もー!靴ひもほどけたやん」の叫びを!

チキンバターマサラ「Bセット」
●場所
神戸市灘区国玉通2-1-12-101(坂バス国玉通2バス停東)
●本日の昼食
チキンバターマサラ、ナン、サラダ
880円


2015/12/12(土)第11期灘大学vol.3「灘建築学〜安藤建築 ウォーク&トーク」

15安藤忠夫

第3回目の講座は、灘区とも縁がある建築家タダオ・アンドーにスポットをあてます。講師は安藤建築にも造詣が深い、森山高至(建築エコノミスト)さんをお招きします。
※一般参加も受け付けますが灘大学枠を優先します。(先着50名)

●日時
2015年12月12日(土)
ウォーク 13:00〜
トークショー 15:00〜(神戸大学工学研究科棟)

●集合
12:45護国神社前公園

●受講料
1000円(灘大学生は無料)
※受講料は会場にてお支払いください
※灘大学入学申込み済みの方は年間受講料をお支払いください

●申込方法
・メールで
住所、氏名、電話番号、灘百選の会の会員・非会員を記入の上件名に
「安藤建築係」と明記し下記までお申し込みください。
nadaku@office.city.kobe.lg.jp
・区役所で
灘区役所4F「灘百選の会」事務局(まちづくり課内)にある
申込書に必要事項を記入のうえお申し込みください。
※灘大学入学申込み済みの方は申込み不要です
※ご記入いただいた個人情報につきましては、本講座以外での使用は一切いたしません。

●主催・問い合わせ

「灘百選の会」事務局 TEL:078-843-7001(内線223)

●ゲスト
森山高至さん
建築エコノミスト
W大理工学部建築学科卒業後、政治経済学部大学院を卒業。
あるときは建築家として家やビルを建て、またあるときは
地域産業の復興や地方の町興しに奔走し、またまたあるときはTVや新聞等のマスメディアでコメンテーター、果たしてその実態!はマンガやアニメの超強力な応援団。そんな視点から日本の建築業とそれをとりまく経済と生活を考えます。
NHKテレビ「らいじんぐ産」出演
NHKラジオ「午後のまりやーじゅ」出演


2015/10/3(土)第11期灘大学vol.1「灘色彩学〜Kobe INK物語 灘色開発秘話」

竹内さん

第11期灘大学がスタートしました。第一回目の講座は、神戸の色にこだわった万年筆インクシリーズ「Kobe INK物語」の開発に携わった竹内直行さんをお招きして、水道筋マルシェブルー、青谷カスケードグリーン、摩耶ラピス、王子チェリー、六甲グリーン、灘ブラウンなど灘色開発秘話をお聞きします。
※一般参加も受け付けますが灘大学枠を優先します。(先着30名)

●日時
2015年10月3日(土) 10:00〜12:00

●会場
王子地域福祉センター(阪急王子公園北)

●受講料
500円(灘大学生は無料)
※受講料は会場にてお支払いください
※灘大学入学申込み済みの方は年間受講料をお支払いください

●申込方法
・メールで
住所、氏名、電話番号、灘百選の会の会員・非会員を記入の上件名に
「第1回灘大学受講希望」と明記し下記までお申し込みください。
nadaku@office.city.kobe.lg.jp
・区役所で
灘区役所4F「灘百選の会」事務局(まちづくり課内)にある
申込書に必要事項を記入のうえお申し込みください。
※灘大学入学申込み済みの方は申込み不要です
※ご記入いただいた個人情報につきましては、本講座以外での
 使用は一切いたしません。

●主催・問い合わせ

「灘百選の会」事務局 TEL:078-843-7001(内線223)

●ゲスト
竹内直行さん
ナガサワ文具センター商品開発室室長
神戸が大好き。そして文具が大好き。
万年筆、手帳、インク等・アナログアイテムについて語りだすと時を忘れてしまう事も・・
趣味は「旅をする事」、「カメラ」、「車」、「盆栽」、「神戸散策」、「ローカル鉄道」、「寺めぐり(特に庭園に興味り)」