【灘の昼ごはん359食目】あいちゃん「鮭塩焼定食」

昼150205

NHKで中井貴一ナレーションしてる「サラメシ」。なんのことかと思ったらサラリーマンの昼メシの略らしい。てっきり皿で供されるメシかと思ってた。なんかエサっぽくてイヤじゃないですか、サラメシって。なんか雑と言うか下品と言うか。やっぱり「昼ごはん」とか「定食」の方が言葉として好ましいと思うわけです。灘中央筋商店街の[あいちゃん]は、ザ・定食屋が少なくなってきた水道筋で定食然とした定食が食べられる貴重な店。近くの灘中央市場や畑原市場の素材を使った定食が食べられるのである意味市場定食とも言える。中でも鮭定食のストイックさがらまらない。味噌汁、ご飯、小鉢、そして鮭、見事なまでの様式美に昇華したコンポジション、ふっくらと焼き上げられた灘中央市場の田中商店の脂の乗った塩鮭、鮭定食なんて朝食かよと思うかもしれないが、ここの鮭定食はちゃんと昼ごはんだからうれしい。

あいちゃん「鮭塩焼定食」
●場所
神戸市灘区中原通2丁目1−15(坂バス灘中央筋商店街バス停北)
●本日の昼食
鮭塩焼、春雨の和え物、ポテトサラダ、冷や奴、味噌汁、雑穀米
680円


【灘の昼ごはん358食目】レストランパブロ「ひね鶏のスープカリー」

昼150108

スープは冬が似合う。暖かい湯気が立ち上る風情はもちろん、なんてったってことばの音(おん)がいい。「スー」の音は風の音や冬の寒さが感じられる。ほら、鉛色の冬空が眼前に浮かんでくるでしょ?そして間の抜けたようで暖かい「プ」の音がいい。寒さがプっと暖まる感じ。パでもピでもペでもポでもしっくりこない。スーパ、スーピ、スープ、スーペ、スーポ、ほら、スープが一番冬っぽいでしょ?坂バスの水道筋商店街北バス停のド真ん前にある[レストランパブロ]の平日ランチメニューが「スープボウルランチ」としてリニューアル。もう、名前だけで暖かくなってくるのですよ。真ん中がぽっこりと凹んだキュートな皿(スープボウルと言うらしい)の日替わりスープとパン、サラダ、コーヒーのセットで850円。スープといっても流動食的なそれではなくがっつり具が入ったタイプ、いや具にスープがかかっていると言った方がいいかもしれない。本日のスープボウルはひね鶏のカレー。サフランライスにドドーンと乗った、しっかりとしたひね鶏にスープボウルに入ったカレーをかけるというギミックが楽しい。流石パブロ、鶏だけでなく食べ方もひとひねり。カレーと言えば夏のイメージがあるが、カレーライスでもなくスープカレーでもないパブロのカリーはまぎれもない冬のカレーなのだ。

レストランパブロ「スープボウルランチ」(平日のみ)
●場所
神戸市灘区倉石通3-1-14テイク摩耶1F(坂バス水道筋商店街北バス停前)
http://www.restaurantpablo.byethost10.com/
●本日の昼食
ひね鶏のスープカリー、サラダ、コーヒー
850円


357食目 SORA「辛口チキンカレー」(灘の昼ごはん)

130708

坂バスのバス停で路線図を眺めていたらカレーが食べたくなった。坂バス=摩耶山=法道仙人=インド=カレーという単純な思考が始まると灘の夏は近い。ということで灘の昼ごはんリニューアル特別企画は坂バスに乗ってカレーをはしごすることにした。カレーを食べながらインドな摩耶山を目指す。なんか巡礼の旅チックでワクワクするでしょ。で、「灘の昼ごはん」はグルメブログではないので、今回の旅はカレーの味ではなくビジュアルにこだわることにする。カレーの佇まい、すなわちライスが摩耶山でルーが海、つまりカレー皿の中にいかに灘の世界感が表現されているかに注目したい。まずは岩屋のカレーショップ[SORA]から始めることにした。カレーメニューは和牛牛筋、スパイシーキーマ、辛口チキン三種。「ピリっとインド風に仕上げました」というコピーにひかれチキンカレーをチョイス。平面的なライスの盛りではあるが、中央部がキリっと立ち上がり、摩耶山のシルエット思わせる独立峰っぷりがいい。HAT神戸のビル群を表すかのようなチキンの肉片の配置、そしてなだらかに大阪湾に流れ出すルーのシャバシャバ感、奇を衒った感もなく忠実なジオラマ感あふれる灘カレーだ。

SORA「辛口チキンカレー」
●場所
神戸市灘区岩屋中町5(阪神岩屋駅南西)
●本日の昼食
辛口チキンカレー
750円

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